
16年間の思いを込めた手紙は誰の元へ届くこともなく戻ってきた。
それは同時にもう会うことはできないんだということを如実に示していた。
届かなかったという悲しさと届かなかったという安堵の狭間で揺れる自分をどのように扱えばいいのかわからなくて、ループでかかる山崎まさよしを耳に受けながら、酒を片手に6畳アパートの窓辺でいつまでも空を眺めたり、吸えないタバコに手を出して盛大にむせたり・・・、そんなときでも腹っていうのは減るもんで
泣きながら食べたたらこスパゲティはいつもより塩気が強かった。
これから何をどうすればいいのか答えは出せねども、時間は一定の速度で流れ続け、また夜が明ける。